私と双子の兄



そしてボールは敵チームに取られてしまった。

このままじゃ負けてしまう……。
東条君は悔しそうな顔をしながら立ち上がる。


東条君……

東条君…!!

「東条君っ!!負けるなぁぁぁぁ!!!」

あっ………

やってしまった………

部活中の生徒達が
2階の教室にいる私を見る。

もちろん
サッカー部も
…………東条君も。


どうやら私は
サッカーの試合に夢中になり
窓を開けて叫んでいたようです。


私はすぐ窓を閉めた。