ふたつの唇





秋元秦たちが去ったあとの屋上は静かで、あたしは舞のお弁当を食べた。


秋の午後の風は少し冷たくて、でも心地よかった。

あたしは髪の毛をかきあげて、ため息をついた。そのため息は風にのってどこかへ飛んでいった。


立ち上がると砂ぼこりがついた足はほんの少し痺れていた。