ふたつの唇





「はいよ」

五人の中でも一番、顔が整った男があたしの前に座った。


──秋元秦



「俺さ、百合ちゃんに興味あるんだよね」

あたしは秋元秦の顔を見つめる。二重の切れ長の目は、笑っているけれど、とても冷たかった。



あたしは、同じ目の人を知っている。



──舞