ふたつの唇





でも私は、自分が一番可愛いなんて思わない。

中学の頃は思っていたけれど、高校に入り、その考えは一瞬にして変わった。


「ほら、来たよ。」

誰かがそう耳打ちした。

嫌みと蔑みをこめて、教室の空気が変わる。