藤堂 舞side



「舞ちゃん、おはよう。」

「舞さん!」

「おはようございます、舞さん。」


朝から挨拶の嵐。

私はそれに一つ一つ笑顔で返していく。

小さな頃から読者モデルをやっていて、中学の後半に正式にモデルとして依頼された。

それから高校生、大学生向けの雑誌で人気が出たのか、学校では私を知らない人はいない。


遊んでいても疎まれないのは、その肩書きと、根っからの遊び人の性格だろう。

あたしは他人の男と寝るけど、二回目はない。

そんな割りきった所が、女の子の人気をあげているらしい。