『まあ詳しくは学校で。じゃあね。』 「うん。お休み。」 電話が終わったあたしは静かに新しい煙草に火をつけた。 舞。 長身で、小麦色の肌は細くて、短くて明るい髪の毛は大きな瞳をより際立たせている。 高校生に人気の雑誌でモデルもしている、遊び相手にするにはもったいないくらいの容姿だ。 舞とは高校に入ってから関わるようになった。 お互いに過去の事は詮索しない。なんとなく、あたしたちは似ている。