-優奈-

「本当のデートは、本当に好きな人のためにとっとかなきゃねっ!
それと、パパとまで喧嘩しちゃって、本当、バカだよね。」

「う゛っ。」

・・・本当は嬉しかったんだよ、パパに言ってくれて。
いつもはエラそうで冷静なパパが、あんな顔するなんて、おっかしかったなぁ~。

春斗の所に来てよかった。
春斗を信じてよかった。
真裕たちと1回学校に行ったけど、戻ってきてよかった。

ほんっとうによかった。

でも、春斗はやっぱり、モテモテなんだな。

ね、春斗。
私には君が必要。
君にも私が必要。
違うかな?

「・・なぁ、優奈。」

ん?

「今日、学校サボって俺とデートしねぇ?」

「えっ!?」

「俺がデートしたい、本当に好きな人は、、優奈だから。」

「ウソ・・・。」

夢みたい。

でも現実でありますように。

「いいよ!私も、春斗が大好きだから!!」