また明日 -君と僕の約束-

-春斗-

優奈っ 優奈っ
くそ、アイツどこ行ったんだよ。

「なぁ、お前、佐藤優奈どこにいるか知んねぇ?」

「しっ知りませんーっ!」

手当たりしだいにそこらへんにいつヤツに声をかけるけど、皆、血の色変えて
逃げていく。

俺、そんなに怖いか?
・・今はそんなに荒れてないと思うんだけど。

「春斗くんっ 春斗くんっ」

「あ?」

つんつん、と袖をひっぱられて、振り返る。
と、そこには小さい女子。

えっと・・コイツは、ヒナノ、だったよな。小原ヒナノ、だっけ?
コイツも、元カノ。麗華の前の奴。

あー、俺、マジでタラシだな。最悪。

・・・んで、何だろ。
さすがにコイツまで、デートとか言いださないよな!?

「あの、ね。春斗くん、佐藤優奈さん、って子探してるって本当?」

何でコイツが知ってんだか。

「そうだけど、何で?」

「あっ、えと、屋上で見たからっ。
さっき、クラスの子から、春斗くんが探し回ってる、って聞いて・・。」

何でコイツ、わざわざ俺に知らせにきてくれんの?
俺はただの遊びのつもりで付き合ってたけど、コイツ、本気にしたかな・・・。

「あっ、カン違いしないでねっ。 春斗くんのことは、もう、何とも思ってないからっ。
・・あっ、それはえと、何とも思ってないってゆーのは、恋愛、であって、
その、嫌いになったわけじゃないってゆーか・・。」

あぁ、そうだった。
コイツは、こんなイイ奴だったんだっけな。
自分の幸せより、人の幸せ願うような奴だったよな。

「わかってるよ。」

「あっ、そう? 私ねっ、彼氏もいるんだっ!
それはもう、春斗くんなんか比べ物にならないくらい、すっごくイイ人!」

「俺よりイイ奴なんていんの?」

ちょっと意地悪言ってみる。

「い、いるいるっ。 えと、佐藤優奈さん、新しい彼女さん?
可愛いよねっ♪ さすが春斗くんだぁっ。イイ子つかまえるよね。」

そう言ってクスクス笑うヒナノ。
身長150cmもなくて、ツインテール。ぱっつんの前髪。
丸くて大きい瞳。

あ、コイツって普通に可愛い。w
ヒナノは、俺を褒めてる?
多少のイヤミが感じられるのは、気のせい・・・?w

あ、でも・・
「優奈は彼女じゃないよ。それにさ、好きでもない奴と付き合うの、もうやめた。」

「ふぇ・・?彼女じゃないのっ?」