また明日 -君と僕の約束-

「わぁっチンパンジーだぁ!春斗くんー!!」

「チンパンジー、俺ちがうしっ!」

「え~、そっくりだよぉ?あっメス追いかけてるぅ~!そっくりぃ~~!!!」

「じゃぁあのメスはお前か。」

「・・・。」

久しぶりの動物園。春斗なんかと来てるのに、不覚にも楽しい、って思ってしまう。

「あー!あれやるー!」

春斗が子供みたいにUFOキャッチャーにかけよる。
すかさず私もかけよる。

「あっ あれかわいい♥」

私はペンギンのマスコットを指差す。

「俺がとってやるっ!」

「え、いいよぉ。」

「まかせろってっ!ナメんなっ!」

うでまくりをする春斗。

「ねぇねぇあのカップル、彼氏が超イケメンだし、彼女も超可愛くないっ!?」

「確かにぃ~いいなぁ。」

女の子たちが、私と春斗のほうを見て言う。

私たち・・・カップルに見えてるってこと?

「・・おっしゃ!優奈!とれたよっっ」

はっとして振り向くと、無邪気に笑う春斗の顔。
春斗って不良っぽけど、綺麗な顔してる・・・。

「優奈? ペンギンとれたよ?」

「あっあぁ、うん、そうそう、まぁねー。」

「・・・は?優奈、大丈夫?」

えっ? あ。ボーっとしてた。

「ごめんごめん。UFOキャッチャー上手いね。」

君の笑顔にみとれていたから聞いてなかった、なんて、口が裂けても言えない。

「よし、そろそろ動物園出るか。」