-優奈-

時計は6:00をまわっている。

春斗・・・今日は来ないんだ・・・。

・・・って、何ガッカリしてんの!?違う違う!
ラッキーじゃんっっ!うん、うるさいもん、アイツ。
昨日、あれだけストーカーあつかいしたし、私は学校行く気ないし、普通来ないっしょ。

「優奈~?」

リビングから、仕事が休みのママが私を呼ぶ声が聞こえる。

「何?」

「先生からお電話よ。」

「あっそ。適当に受け流しておいて。」

「優奈!先生も心配してくださって・・・」

「そんなわけない!誰も私のことなんか、心配してない!私と利用することしか考えてない!」

ママだって、学校だって、、、アイツだって!
私のことなんて、何も、何も考えてないじゃない!
私の頭脳をただ利用したいだけ。

「優奈!降りて来なさい!」

「嫌!嫌!絶対嫌!」

「もぅ!昔はこんな子じゃなかったのに・・・!」

「うるさい!」

私は部屋のドアを閉める。ベッドにながれこむ。

もぅなんなのよ!


アイツだって、毎日来る、とか言っときながら、すぐ来なくなったじゃない。

私なんて、必要とされてないんだ。