「詩織?」 ウィリアムが不思議そうに覗き込んでいる。 「うん?」 「どうかした?何かボーとしてたけど…?」 「うん、あのね。ウィリアムと初めて会った日のことを思い出してたの。」 「あぁ、俺が詩織の部屋に押し入った日のこと?」 「そう。びっくりしたわ」 思い出話で盛り上がる二人。そんな二人をいとおしそうに類は見つめながら (詩織が幸せなら、このままでいいのか もしれない…このまま昔を忘れて、幸せに) そんな考えが過る中、類は別邸に向かって、運転した。