私には、殺したい奴がいる。
死ねばいいのに。
心の奥深くから、憎んでいる。
言葉では、表せないほどに…。
 殺したい。 



「美紗ちゃん…」
麻未が笑いながら来る。

「今日もいじめられたいわけ?」

そう言って、殴る。

「そ…そんなこと…」

「何言ってんの?
お前は、いじめられたいんだろ?」
いきなり豹変する麻未。

「ごっ…ごめんなさい。」

「え?謝り方も知らないわけ?
 教えてあげる。
   それは、土下座。」

え…土下座?
  
 「土下座決定!アハハハ」

麻未が笑う。
 クラスのみんなも。

「無理…」

もう、限界。
 私は、オモチャじゃない。
人間だよ?

「ふざけんな!グズが調子に乗んな!
うぜぇーんだよ。土下座しろよ?!
お前みてぇーなのが嫌いなんだよ。」

そう言って、麻未が私を蹴る。

 殺したい。

麻未なんか、死んじまえ。

消えろ。

次は、お前が狩られる番だ。