目覚めた時に僕が居たのは冷たい床の上だった。
落ちた時に打ち所が悪かったのか、腰が痛い。
手にはロープ。
部屋は寒く、暗かった。
僕が気を失っている間に昼から夜になっていた。
また失敗か。
何度か試してはみたが死ねなかった。
気づいていないだけで、死にたいと思っておきながらまだ生きたいと相反する感情がまだ僕の中にあるのか。
誰か僕を殺してくれないか。
毎日の生活の中、
暇さえあればそう考えていた。
何かに没頭している間はその何かに気ととられ、考えることはないのに。
日常に疲れ、楽しみもなくなって、生きる意味が分からなくなった。
そんな17の秋。