「シルバー!借りるぞ。」
「かしこまりました。私は席を外していますからね。」
苦笑いをしながら部屋から出て行った学園長。
「大樹?シルバーって?」
「学園長のことだ。昔は女性の学園長に使われていたらしいが現在では性別関係なく使われているぞ。」
聞いたことなかったな………
そもそも滅多に姿を見せないから関わりないんだよね。
「大樹、ここまで焦って私を連れてきたのはなんで?」
「……………。あのな、お前のことだ。教室でバラされた以上、黙っておく理由がなくなったから。」
私のこと………
「俺の婚約者は西月恵梨香だ。聞き覚えはないか?」
ーズキン
「頭痛がしてるようだが思い出すためにしばし我慢してくれ。」
大樹はこれまでのことを話してくれた。
「じゃあ私の腕の痣は………。」
「あいつにつけられたものだ。」
「でも、その恵梨香と私って仲良かったんでしょう?なんで………。」
「そこまでは俺にはわからない。お前の記憶が推理の鍵だからな。」
そして大樹は私の手をそっと触り、肩を抱き寄せた。
「俺が日本から出るのを狙ってやられたんだ。…………守ってやれなくてゴメン………。」
「大樹のせいじゃないわ。」
「そう言ってくれるのか………優しいな、莉依紗。」
私の顎をそっと掴み、大樹の方向けさせられた。
「帰ってこれたから、言わせてくれ。……………俺はお前が好きだ。
………何があっても守るから付き合ってくれ。」
大樹らしいストレートな言葉は私の胸を温めてくれた。
「私も大樹が好きよ。ずっとそばにいてね?王子様。」
「離れてやらないからな。」
大樹は私にそっと口付けた。
「これから何が起こるかわからない。だから俺や執事と絶対に行動しろよ。」
「大丈夫よ……と言いたいところだけど今正直すごく不安だから………。頼りにしてるわね。」
ーガチャ
「話は終わったようですな。」
「ああ。ありがとうございます、シルバー。」
「おっと、その呼び方はよしてくれないか。理由は折を見て話すけど。
莉依紗様。何かあればすぐに医務室ではなく学園長室へお越しください。」
「わかりましたわ………。」
これが決定的対立のスタートだった。
「かしこまりました。私は席を外していますからね。」
苦笑いをしながら部屋から出て行った学園長。
「大樹?シルバーって?」
「学園長のことだ。昔は女性の学園長に使われていたらしいが現在では性別関係なく使われているぞ。」
聞いたことなかったな………
そもそも滅多に姿を見せないから関わりないんだよね。
「大樹、ここまで焦って私を連れてきたのはなんで?」
「……………。あのな、お前のことだ。教室でバラされた以上、黙っておく理由がなくなったから。」
私のこと………
「俺の婚約者は西月恵梨香だ。聞き覚えはないか?」
ーズキン
「頭痛がしてるようだが思い出すためにしばし我慢してくれ。」
大樹はこれまでのことを話してくれた。
「じゃあ私の腕の痣は………。」
「あいつにつけられたものだ。」
「でも、その恵梨香と私って仲良かったんでしょう?なんで………。」
「そこまでは俺にはわからない。お前の記憶が推理の鍵だからな。」
そして大樹は私の手をそっと触り、肩を抱き寄せた。
「俺が日本から出るのを狙ってやられたんだ。…………守ってやれなくてゴメン………。」
「大樹のせいじゃないわ。」
「そう言ってくれるのか………優しいな、莉依紗。」
私の顎をそっと掴み、大樹の方向けさせられた。
「帰ってこれたから、言わせてくれ。……………俺はお前が好きだ。
………何があっても守るから付き合ってくれ。」
大樹らしいストレートな言葉は私の胸を温めてくれた。
「私も大樹が好きよ。ずっとそばにいてね?王子様。」
「離れてやらないからな。」
大樹は私にそっと口付けた。
「これから何が起こるかわからない。だから俺や執事と絶対に行動しろよ。」
「大丈夫よ……と言いたいところだけど今正直すごく不安だから………。頼りにしてるわね。」
ーガチャ
「話は終わったようですな。」
「ああ。ありがとうございます、シルバー。」
「おっと、その呼び方はよしてくれないか。理由は折を見て話すけど。
莉依紗様。何かあればすぐに医務室ではなく学園長室へお越しください。」
「わかりましたわ………。」
これが決定的対立のスタートだった。

