「この痣は………。いじめられた時のやつってことか。」


「そう。恵梨香様達がつけたのがほとんどだけど、昔もいじめられたことがあるらしくて。

取り乱していないから記憶を捻じ曲げているのかもな。」


「俺に連絡しろよ………。でも安藤学園長がそういうからしょうがないな。で、学園長は?」


「本来の校医と学園長職に戻ったらしいよ。なあ兄さんは?」


「竜也は親父の様子を見に行った。」


俺も行こうとしたけど親父がお袋の方行けって言うからな……


「これからどうすんだ?莉依紗を通わせて大丈夫なのか?」


「精神的には落ち着いてるからいいけど………。お前が………「それ以上言うな。」


不本意なんだからな、俺は。


「………大樹?」


ヘリに乗って寝てしまっていたが起きたみたいだ。


「よく眠れたか?」


「たぶん………。」


「明日から行けそうか?」


「大樹は行くの?」


「一応な。お前が行くならどこでも着いて行くぞ。」


すると莉依紗は眠たそうな顔でふわっと笑った。


………かわいい………


「じゃあよろしくね。」


なあ。


…………お前はどこまで思い出したんだ?


-大樹side end-