葵はもう着いているかな……。
デュエル会場にわざと遅刻して到着した私。
「どういうつもりかしら、ユリ。遅刻したわね?」
みんなドレスやスーツを着て正装をしていた。
夏海は青いドレスに身をまとっているし、真理亜様は白いドレスだった。
「………今ちょうど7時になったところよ?この会場の時計は少し巻いてあるのよ。」
私の言葉にギャラリーは一斉に確認を始めた。
納得した様子に夏海はさらにイライラしてしまったみたい。
「………じゃあ始めましょうか。ユリと私のデュエルを。」
観客席より低めに作ってあるデュエル会場。
見上げれば大勢の観客がこちらを見つめているのがわかる。
私の関係者はすぐ近くにいた。
「勝負内容は後継者ですわね。審判はどなたが?」
「私、桜井理央が務めさせていただきます。」
真理亜様の隣に理央が礼をして立っていた。
「ではご準備を。」
1つ息を吐き、夏菜の方に近寄った。
「………ユリ。」
「………泣いたらかわいい夏菜が台無しだよ。私は大丈夫だから。」
「………ちょっとは自分の心配をしてよ……。」
私はそっと夏菜に抱きついた。
「夏菜が心配してくれるのなら十分だから。………頑張ってくるね。」
安心させるように笑ったら、夏菜も泣きそうな顔で笑い返してくれた。
デュエル会場にわざと遅刻して到着した私。
「どういうつもりかしら、ユリ。遅刻したわね?」
みんなドレスやスーツを着て正装をしていた。
夏海は青いドレスに身をまとっているし、真理亜様は白いドレスだった。
「………今ちょうど7時になったところよ?この会場の時計は少し巻いてあるのよ。」
私の言葉にギャラリーは一斉に確認を始めた。
納得した様子に夏海はさらにイライラしてしまったみたい。
「………じゃあ始めましょうか。ユリと私のデュエルを。」
観客席より低めに作ってあるデュエル会場。
見上げれば大勢の観客がこちらを見つめているのがわかる。
私の関係者はすぐ近くにいた。
「勝負内容は後継者ですわね。審判はどなたが?」
「私、桜井理央が務めさせていただきます。」
真理亜様の隣に理央が礼をして立っていた。
「ではご準備を。」
1つ息を吐き、夏菜の方に近寄った。
「………ユリ。」
「………泣いたらかわいい夏菜が台無しだよ。私は大丈夫だから。」
「………ちょっとは自分の心配をしてよ……。」
私はそっと夏菜に抱きついた。
「夏菜が心配してくれるのなら十分だから。………頑張ってくるね。」
安心させるように笑ったら、夏菜も泣きそうな顔で笑い返してくれた。