次の日、私は久しぶりに学校へ行った。


いつも通り……とまではいかないけれど夏菜と話しながら授業は受けることができた。


最近仲良くなった一般生の子とも話すことができたし。


そろそろ帰ろうかな?


「おい、秋本。」


葵が不機嫌な様子で私に近寄ってきた。


「真理亜がお前を呼んでるぞ。早く行け。」


「分かりましたわ、高澤様。」


とりあえずさっと礼をして真理亜様に元に駆け寄った。





「お姉様、ご用事があるとお伺いいたしましたが。」


「用があるのは私の方よ、ユリ。」


陽菜が不機嫌そうに私を睨みつける。


「………何の用?」


隣にいた夏海が私に一枚に紙を渡してきた。


「これ………。」


「そう、デュエルよ。あなたに決闘を申し付けるわ。」


昔は喧嘩の決着などでよく行われていたそう。


決闘書はどんな相手でも出すことは可能で、断ると恥とされている。


「………何に関して勝負をすれば。」


夏海と私はほとんど面識はないのに。


クラスに残っていた生徒も不可解な様子だったからこちらに味方しているみたいね。


「………最近芸能界を追放されたモデルたちをご存知かしら?その子たちは私の友人たちなのだけど。

参加したパーティーでお祖父様が出ていらしたって。」


………知り合いだったの。


「そんなことがございましたのね。それが何か?」


ちょっと挑発してみた。