「………怖くなったら言えよ?」


視界が回ったと思ったら、葵は私の上に乗っていた。


近くにあったリモコンを取って部屋を少しだけ暗くした。


「………さすがに何するかは分かっているよな………。」


何か言ったみたいだけどよく聞こえなかった。


「………何か言った?」


「いいや、何も。」


ニヤッと怪しく笑うと背中に手を入れてきた。


「………っ………くすぐったいよ………。」


「じゃあ次は口を止めてやろうか」


顔を近づけて何度も口付けをしてくる。


口をこじ開けられディープキスになる。


「………はぁ………っ………。」


背中に回されていた手が私の下着を脱がしていく。


私はただ抵抗出来ずに流されていくだけだった。


「………なんでこんなエロい下着を………。」


「夏菜が選んだ………。葵に私の目はいいでしょ?って言えって言われたけど。」


「アイツ!じゃあ………玲央も苦労しているだろうな………。」


いつの間にかあらわになっていた肌を慌てて隠した。


「………隠すなよ………。」


肌を隠していた手を葵に捕まえられ、首に回された。


「ちょっと………。」


「………ユリ、俺歯止めが効かなくなりそう………。」


妖艶な声で私の耳元で話され、全身が痺れていく感じがした。


「………葵………。」


何も判断つかなくなった私はぼーっとしていた。


「………もっと………ほしい………。」


え、私今何を言った!?


葵は目を丸くして、でもすぐに迫ってきた。


「お望み通りにしてやるよ。」


私たちは1つに重なっていった。