「「お待たせ。」」


会場の近くの控え室に私たちは集合した。


「玲央、話があるって聞いたけど?」


「ああそうだ。葵と夏菜も一応聞いておいてくれるか?」






………マジですか


「………じゃあ頑張るわ。」


「俺も止めきれなかった………。」


玲央も苦笑いしか出来ないみたいだ。


「一応言っておくが、俺は今から夏菜の彼氏ではなくお前の執事だ。何かあったら俺を呼べ。

夏菜も葵も挨拶回りがあって離れなきゃいけないかもしれないからな。

だが、一応俺も世間的には資産家ってことになっているから表向き執事とは言ってはいけないけど。」


「分かった。」


玲央も家のルールには縛られているみたいだ。


でもそれで何代も栄えてきたから受け入れているんだね。


「話は終わり。………夏菜おいで?」


………玲央甘くなる。


少し赤くした夏菜がさらに赤くなっていた。


夏菜、不安は解消できた?


夏菜たちを私は微笑ましく見ていたら、腰に手を回された。


「………あっ………ちょっといきなり………。」


「………かわいい………。」


耳元で言われて顔が火照っていくのが自分でもよく分かった。


「葵も……スーツ姿はカッコいいから………。」


葵の方が身長高いから上目遣いになってしまった。


「………ったく無防備。」


………顔赤くなってる?


「おーい!行くぞ、お2人さん?」


玲央の声で、パッと離れた。


「ユリ、ありがとう……。」


夏菜………。


すっかり元気が戻ったみたいで自分のことのように嬉しかった。