お嬢様の秘密Ⅱ

2人で久しぶりにぐっすりと寝てしまったみたいで、男子2人に起こされた。


「早いね………。」


「ユリ、何時だと思ってんだ………。もう9時だぞ………。朝食はもう準備してあるから早く来い。」


葵呆れてる………ごめんなさい………


「ほら、そんな顔してないで行くぞ。」


そんな様子を見ていた玲央は苦笑いしていた。


「お前、女で遊んでいたときとは全然違うな……。」


「え?葵そうなの?」


「………玲央。………そうだな言わない俺が悪かった。………そうだよ、女が媚薬を俺に盛ってきやがった。

それからよくヤるようになったな。………ユリに会ってからやめたけど。」


「………ねえ、お腹空いたから移動していい?」


私がなんとなくそう言うと、葵がどこかホッとしたようなビックリした顔をした。


「………怒らないのか?」


「………葵の過去に私が怒ってどうにかなるの?」


誰だって知られたくないことはある。


それを怒るわけにはいかないでしょう?


「………高澤君、ユリはこういう子だって言ったでしょ?さ、食べに行くわよ。」


夏菜は私の手を引っ張り、リビングに移動した。


部屋には葵と玲央を残して。