お嬢様の秘密Ⅱ

「落ち込まないでよユリ。それって今の私と同じじゃないの?」


「え………?」


どういう意味……


「幼馴染っていう関係を壊して次に進んで行かなきゃいけないっていうこと。

ユリだって、今まで積み上げられてきた守りの壁を壊して将来のことを選択していかなきゃいけないんじゃない?」


そっか………


お互い顔を見合わせて微笑みあった。


「………成長、していかなきゃいけないんだね。」


「でもユリにはまず大仕事があるでしょう?………過去の清算っていうね。」


夏菜には私の計画が伝えてある。


「……そうだね。それまで学園では葵の靴を舐めなきゃいけないほど仲が悪い演技しなきゃ。」


「………ユリ、さすがにその例はやめてよ。ユリと高澤君は立場は同じなんだから。」


夏菜の笑顔が戻ってきたみたい。


「夏菜、もう寝よう?そろそろ日付変わっちゃうし、明日に影響出ちゃうわ。」


「そうだね。………そういえばユリとお泊まり会したことないね。」


………そう言われれば確かに。


「夏休みにやろうよ。その頃には全て終わっているはずだから。」


「………約束ね。」


………どうしてそんな不安そうな顔をするの………


「うん。約束。………絶対に破らないから安心して?」


「うん………そうだね。」