「………葵。かっこいいよ………。」


「………耳元で言うなよ、恥ずかしいだろ………。」


「………顔が赤くなってる………。」


「うるせ………。」


私を腕枕にして寝かせると、反対の方向を向いてしまった。


「………ごめん………。」


急にどうして謝るの………?


「………俺が怖くないのか?もう消毒したし寝ようか。」


襲撃のことを気にしてくれていたんだ………。


「………あとお前に連絡しておきたいことがあって。」


「何?」


………やっと私の方を向いてくれた。


「………明後日パーティーあるからお前も来い。」


「………え!?急に………っていうか今言うの!?」


「言うタイミングがなかったし。しょうがねえだろ。あと泊まりだから用意しておけよ。」


「………分かったわ。明日中に頑張ってやっておくわ。」


「………お願いな。」


葵は腕に力を入れて私との距離を一気に縮めた。


「………お楽しみは取っておく。」


私の格好を改めてみると、かろうじて着ているのは下着だけだった。


「………葵のバカ………。」


葵に優しく抱きしめてもらいながら久しぶりにいい夢を見ることが出来た。