「俺の方をむけよ………。」


自然と顔が近づき、大きなリップ音を鳴らして啄み合う。


「もっといただきたい………。」


耳たぶを甘噛みされた。


自分でも久しぶりに自然にエロい声が漏れた。


「ジャックが来るじゃない………。」


「もう来ただろ?俺が寝ている間に。手遅れだ。」


「………正解よ。今日の予定を言いに来たわ。」


「お嬢様の今日の予定は陽菜様たちが訪問する、だったな?」


「………覚えているのね、こんなことしてても。」


「執事だからな。」


また耳たぶを噛む。


「お嬢様の予定に支障を出したくないからもう起きましょうか。」


そう言って思いっきり布団を剥いだ。


生まれたままの姿を隠すものがない。


「バッチリ見あったんだからいいですよね?」


執事らしく時々丁寧に話す理央様は本当にずるいと思った。


「また眠れぬ夜を過ごしましょうよ。」


艶っぽい声に弱いのね、私………。


私も起き上がろうと思ったけど………


………激しくヤッたのは初めてで起き上がれない。


「り、理央様………起き上がらせてくださらない?」


「じゃあ俺が全てお運びいたしましょう。」


裸のままの私を抱き上げて………もうされるがまま状態。


「そんな涙に溜まった目で見ないでくださいよ。支度が終わるころにまた伺います。」


さっさと服を着て、理央様は部屋を出て行った。