「たまたまテレビをいれてみたら……。奥様は知っていらっしゃいましたか?」
国松さんは不安そうに私を見た。
さっきのこと……かな?
と思ったけど、ニュースを見てそれは違うって思った。
それは……。
『10分前に入りました、速報です。
秋本グループの会長である、秋本誠一郎氏が、高澤グループとの協力関係を強めることを発表しました。
会長のお話によりますと、秋本会長のお孫様と高澤グループの後継者が婚約するということで……。』
真理亜が婚約?
「これは秋本グループの本社ニュースなのでまだ世間には公表されていません。」
お母さんの顔が真っ青になった。
「ユリ、すぐに学園に戻りなさい。」
「いや!あそこには私が通わなければいけない理由なんてないじゃない!」
「じゃあなぜあなたの継承権を破棄したのか話しましょうか?」
みんなが私に隠し続けていたことが分かるの……?
「国松さん、竜也さん。お姉様によろしくお伝えください。」
「かしこまりました。」
「お車をお出ししますので、いつでもお呼びくださいませ。」
「今野、雷也。この部屋を片付けたら私とユリを2人きりにしてちょうだい。」
「ではすぐに。」
お母さんがこんなにてきぱきと指示しているところを見るの初めてかも。
国松さんは不安そうに私を見た。
さっきのこと……かな?
と思ったけど、ニュースを見てそれは違うって思った。
それは……。
『10分前に入りました、速報です。
秋本グループの会長である、秋本誠一郎氏が、高澤グループとの協力関係を強めることを発表しました。
会長のお話によりますと、秋本会長のお孫様と高澤グループの後継者が婚約するということで……。』
真理亜が婚約?
「これは秋本グループの本社ニュースなのでまだ世間には公表されていません。」
お母さんの顔が真っ青になった。
「ユリ、すぐに学園に戻りなさい。」
「いや!あそこには私が通わなければいけない理由なんてないじゃない!」
「じゃあなぜあなたの継承権を破棄したのか話しましょうか?」
みんなが私に隠し続けていたことが分かるの……?
「国松さん、竜也さん。お姉様によろしくお伝えください。」
「かしこまりました。」
「お車をお出ししますので、いつでもお呼びくださいませ。」
「今野、雷也。この部屋を片付けたら私とユリを2人きりにしてちょうだい。」
「ではすぐに。」
お母さんがこんなにてきぱきと指示しているところを見るの初めてかも。