「…ごめんなさい。」 頭を下げたのは相手の顔を見ないため。 …ずるい奴。 「そっかあ…。そうだよね。こちらこそごめんね。」 それじゃあ、と言って立ち去る名前もよく知らない彼。 彼が謝ることなど何もないのに。 最後までちゃんと顔見れなかったな。 心に小さな塊を残したまま私も教室を後にした。 「えー!!断っちゃったの!?」 べしっ!!! 「うるさい。」 喫茶店の端っこで大声を出す友達にメニューを投げつける。