詩乃「叶多にぃも一緒に行こうよっ!」

叶多にぃも帰れるんでしょ?

まだ死んでなくて…植物状態なんだから。

叶多「俺は、まだ帰る時じゃないんだ」

えっ?

まだ………帰れないの?

詩乃「まだってことは、いつかは帰ってくる?」

ポロロッ

また、叶多にぃに会えなくなると思うと涙が止まらない。

叶多「泣くなよ。詩乃は、笑ってた方が可愛いよ」

私の涙を叶多にぃの袖で拭き取ってくれた。

ふっ、いつまで経っても優しいところは変わらないんだね。