樹『……ゴクッ……』 イラッ そんなに喋りづらいのかよ。 詩乃『まぢで切るから』 こんなのに付き合ってられない。 私は、OFFボタンを押そうとした。 樹『待てって!混乱してて。叶多が目を覚ましたんだ』 えっ? 叶多にぃが? ボトッ 流架「詩乃?」 私はケータイを落としたこと、流架に声を掛けられたことを気にしずに叶多にぃがいる病院へ向かった。 樹『お〜い?詩乃?お兄ちゃん、悲しい(泣)』 なんて言ってたことは、知らない。