桜の男SIDE


「おい。あの女の子と調べたか?」
俺は最近桜の木の下で会った女のことを調べさせていた。


「蓮君が女の子のこと気になるなんてね」

笑いながら俺のほうを見てくる。



こいつの名前は来生 累(kisugi rui)。
来生食品の一人息子。
俺の幼馴染。



「うるせんだよ累!
いいから、わかったのかよ。わかんなかったのかどっちなんだ」

俺はイラつきながら累に話しかける。