「教えてくださってありがとうございました。」 私は名前も知らない男の人にお礼を言って、通り過ぎた。 教室に戻ると、既にみんなは移動して誰もいなかった。 私はお弁当箱をスクバにしまい、教科書とルーズリーフをもって講義室に向かった。