「あっ、先生来たからあたし席に戻るね!!」 慌てて麻都佳は席に走っていった。 カタン…… 静かにあたしの隣に腰を下ろす相澤くん。 「名前なんてゆーの?」 先生が話してるのも 聞かないで、俯いたままのあたしに 話しかけてくる。 「……大島…由湖……」 「大島由湖? かわいい名前だな…!!」 かわいくない…………。 あたしは、最低な人。 「俺、相澤 篤史……俺なら、泣かせないから………よろしくな?」 「へ?」