顔から火が出る、とはまさにこのことだ。
知美が瑛太を連れ戻そうとしたところで、MRIの順番が回ってきた。
「瑛太、行くわよ」
瑛太をMRI室へ連れて行く間、皆の視線が痛かった。
「オバサン、どこ行くの~」
「MRI室!てゆーか、オバサンじゃないってば!」
怒鳴ってから、慌てて心の中で、「怒鳴らない怒鳴らない」と繰り返した。
服を着替えて、瑛太のMRI検査が始まった。
外からではわからないが、瑛太はどんな顔をしているのだろうか…。なんだか不安になる知美であった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…