病院にて。

 只今、MRIの順番待ち。

「なかなか順番来ないわねぇ…」

 知美は瑛太を見た。

「!」

 隣にいたはずの瑛太がいない。

「瑛太!?」

 探してみると、自動販売機に抱き着く制服姿の男子を見つけた。

「まさか…」

 男子が振り向く。

 間違いなく、瑛太だった。

「なーなーこれなに?」

 手当たり次第に、近くにいる看護師や老人、高校生に聞いている。