男嫌いな演技上手

食べ終わったあと・・・

「私さぁー、前まですっごい引っ込み思案だったんだよね・・・っていきなりでごめん」


「え?!水城が引っ込み思案?!」


「うん。そのときはすっごい相手の気持ちわかろうとしてたなぁー」


「へぇ・・・」


「だからさ、たまにあるんだ。」


「え?」


「相手の気持ちが表情でわかることが・・・」


じゃあもしかして・・・・


「美希奈、無理してるよね?作り笑いしてる時もあるし・・・どこか、寂しそうな顔してる時がある・・・」


「え・・・」


水城・・・そんなにみててくれたんだ・・・


いつもなら、余計なお世話だ。と思うけど、今はそう思えた。


水城に、いま言い訳したって・・・かなうわけ無いよね。


「・・・演技なの。」


「・・・え?え、演技って・・・?」


「私がいつも笑顔で優しく返してるのは演技。全部、演技。」


「誰にでもそうしてるの・・・?」


「うん・・・。」


「なんで演技するの?」

目を涙目にしながらきいてくる・・・

「演技してたほうがすべてうまくいくの。」

はっきりとそういった。


「私も・・・騙してたの?」


「だましてないっ!!!!」

何故か大声が出た。