男嫌いな演技上手

「美希奈、俺は外に居る。何かあったら呼べ。」


「・・・帰っていいよ。家族で話す。私の責任だから」


「でも・・「帰って、お願い・・・」」


「わかった」


そのあと、父親と母親と正面で向かい合うように座って話し始めた。


「俺とかあさんは、1時期別居することになったんだ。」


「っえ!?でも、分かれる前、私のことで討論してたよね?」


「あぁ、それか・・・俺は外国に行くことになってしまって。美希奈を連れて行けなかったから、美希奈に会えないことも悔しくってイライラしてたからあんな口調になってしまったんだ。」


「死んだってきかされてた。なんで嘘なんか付いたの?」


「私が答えるわ。明夫さんは本当に美希奈を連れて行きたがってたの。でもね、何年かかるかわからなくて、ずっと外国で暮らしていたら、日本に戻ったとき浮いちゃうんじゃないかって心配してね・・・。明夫さん、苛立っちゃってて・・・。しかも、1生涯かけてもできないかもしれない仕事でね、それを知ったとき美希奈が悲しむと思って。・・・言わなかったのごめんなさい。」


そう、お母さんが言った。


「でも、お母さん、お父さんがいなくなったときすごくやつれてた。1回倒れたし・・・」


「っえ?!倒れたのか?!」

お父さんが大声をだしておどろいた。


「少し寂しくてね・・・」


「そっかぁ、安心した。お父さんが私たちを捨ててなくてよかった・・・」


「いいよ。認める。一緒に住んでも。」

「「ほんとに(か)!?」」


「幸せにね。わたし、どっちにしろ1人暮らしするつもりだったし。」

「っえ?!美希奈1人暮らしするのか?!」