男嫌いな演技上手

嫌に決まってる!!


・・・ドンッ


「キャッ!」


「うわっ。って大丈夫か?」


「え?神谷・・・くん?」


「あぁ。って泣いてる?!どうした?どっか痛いか?」


「・・ぅ・・・かみ・・やくん」


「え?えと、とりあえずこっちこい」


神谷くんに連れてこられたのは近くの公園だった。


「落ち着いたか?」


「うん・・・さっきはごめん。ありがとう」


「いえいえ。」


そう言って、コートを私にかけてくれた。


「え?」


「貸してやる。返すのはいつでもいいから。」


ドキッ


「あ、ありがと・・・」