男嫌いな演技上手

「いや、彼氏って。私は女なんですが。」


彼氏ってあれだよね、男の子が女の子と付き合ってなるヤツだよね?


あれ?


私は男じゃないし、うん。違う。女だ。


「うん。女だから頼んでるんだよ」


うん。


じゃないよね?


全く状況つかめててないから、私。


「いやいやいや、それ、男子がなるものだし。私は女の子好きだけど、レズではないし!」


「あ、ごめんごめん、そうじゃないよね。彼氏の“フリ”してほしいの。」


あ、フリね!なるほど!



じゃねえよ。



「いや、私は男じゃないのでフリもできない。てか、男子に頼みな…あ。」


男子に頼みなよって言おうとして気づく。



あーちゃんは極度の男嫌いだ。



私よりも。



「なるほどねー。でも、私が男装してもね、女の子だからね、ばれるよ?」



「ばれないよ!絶対イケメンだよ!!」



えー。照れる。



じゃなくて。



「てかまずなんで彼氏作んなきゃいけないの?」



「ちょっと付きまとわれてて…」



「え、ストーカー?!許すマジですわ…」



こんな可愛いあ~ちゃんをストーキングとはいい度胸してんな。コラ。



「うーん。協力してあげたいけど男装はなぁ…できなくはないけど…」



迷っていると、あーちゃんが可愛い微笑みと共に。



「出来ることは協力してくれるって言ったよね!」



はぃ。いいましたとも。



「……………わかりました。協力してしんぜよう。」



「ありがと!みーちゃん大好きー」



まぁ、可愛いからアリで。