休み時間に入ったとたんあーちゃんと水城が、それについて来た野次馬で私の回りが埋め尽くされた。
「息苦しい…」
「美希菜!なに?!あの子知ってるの?」
……と、水城。
「みっちゃん!案内よろしくね!」
……と、あっちゃん。
「杏樹ちゃん!私たちも一緒に!」
「俺も俺も!」
……と、野次馬。
そいえば、あーちゃんは男嫌いじゃ…あと、しっかりものを言うタイプ…
「……うるっさいネ、男子!!私はみっちゃんに案内してもらうネ!あ、女の子は大歓迎だヨ!」
そうだ、この子とは男嫌い仲間だった。
その男嫌いもまだ健在のようだ。
……ちなみにかわいい子が好きなのだ。
簡単に言えば私とあーちゃんは同種?
そんなもんだなー。
出会ったのは小学生の頃かな。
フランスと日本人のハーフの女の子。
私のクラスに転校してきたんだよね。
そのときから私はあんまり人と本当の意味で関わってなかってけど、
しつこかったのがあーちゃん。
すぐ私が演技してることもばれた。
でも、あーちゃんは仲良くしてくれたっけ。
たしか小学校の高学年の頃に転校しちゃったんだけど戻ってきたんだな。
…と、かってに思い出に浸っていると、
「ちょっと美希菜!!」
水城の声でゲンジツニ戻りました。
水城にあーちゃんのことを説明する。
「そうなんだー。」
…何故か嬉しそうに水城は去っていった。
ソンナニあーちゃんとの思い出話が面白かったのだろうか。