「そうだ、なんかなんとか先輩に脅されちゃったから演技やめるよ～」


もともとめんどくなってきたところだったし。


神谷もムードメーカーやめたみたいだし。


明菜ちゃんはまぁ、どうにかなるでしょ。


「え？美希菜やめちゃうの？あぁ…天使の笑顔が…」



「なにかいったかな？」



「あぁ、本性黒笑顔が整ったかおにしっかり刻まれていて怖いよ。」


……失礼な。


「おーい、席つけー出席とるぞー」


いいんだか悪いんだかよくわからないタイミングで担任の先生が入ってきた。


おとなしく席に座るが…


水城のかおが輝いてるなぁ…


「今日は転校生を紹介する。はいってきていいぞー」


「はい。」



鈴のような声だ。


「卯園 杏樹です。よろしくです！」


元気よく敬礼ポーズをしていてかわいい。


ハーフなんだろうか？

き綺麗な青い目をしていて、髪も全体的に色素が薄い。


金色に近い茶髪だ。


フランス人形見たいに可愛らしい。


ん？この子どこがで…



「Oh!美希菜ちゃんネ！」


「はぅ？！」


いきなり名前を呼ばれてすっとんきょんな声を出してしまった。


その間にも可愛らしい女の子はこちらに向かってくる。


「えーと…」


「みっちゃん！杏樹だよ！あーちゃんって呼んでくれてた！」


……あーちゃん



あーちゃん、あーちゃん、あーちゃん



あ！


「あーちゃん？！」



「思い出してくれたネ！久しぶりだよぉ！」



感動の再開に驚いていると、


「お前ら知り合いか。学校とか案内してやってくれ。」


と、担任。


めんどくさ…


でも、まぁとりあえずあーちゃんに会えたし。


良いとしよう。