男嫌いな演技上手

神谷side

「美希菜!!!!」


「え、神谷?」


………なに不思議そうな顔してんだよ。


なんでそんなのんきに首をかしげてんだよ。



くそ、かわいい。


かわいいけど!!


「あれ、渉先輩じゃないですか」


わざとニタリと笑う。


「おー。神谷じゃねぇか、どうした?そんな焦って」


余裕ぶっかましやがって、このヤロー。


「美希菜迎えに来ました」


ニコリ。


「あ、なるほどねー。うん、でもさ。俄然興味わいたわ。譲れ?」


ニコリ


……真似すんなよ


「えーと…知り合い?」


美希菜がそう発したとき、


「「幼なじみ」」


ハモったので少しキモチワルイ。


「え、神谷幼なじみいたの?」

「そーだよー。りょうちゃんとは幼なじみなんだよー」

渉が言う。


「聞いてないんだけど!」


「言ってないしな。」


つかりょうちゃんとはなんだ、りょうちゃんとは。


「そういうことじゃなく。」


「あ!!そういえば美希菜ソイツになんかされなかったか??」


「なんかって何よ。オトモダチになってたところですよねー。契約で。」


はぁ?


契約ってなんだよ。


オトモダチってなんだよ。


「あー。いや、ばらすのは止めるよ。そこに鬼の形相のやつがいるからさ」


「おー。やめれやめれ。幼なじみでも手ェ出したらぶっとばすぞー。」


「物騒ねぇ…」


「美希菜は黙ってなさい。」



「はーい。あ、神谷、かえろ?」


……切り替えはや。



てかなに首かしげてんの?


誘ってんの?


渉見てみろよ。



顔赤いから。真っ赤だから!!


「あぁ、帰るか…」


まぁいいか。


美希菜無事だし。