男嫌いな演技上手

「いや、お前状況わかってる?誘拐されたんだぞ?そんな冷静に…」

いいやだって、混乱してもしょうがないでしょうに。

唯一嫌なことは、あ、いや全部嫌なことには嫌なんだけど。

入ってきたヤツが男ってとこかな。


あとは狭くて汚いところ。


潔癖症ではないけど。


「え、騒いだ方がいいですか?結構やかましいほうですよ?」


「いや、そんなことは」



「やっぱり、思った通りの嬢ちゃんだな。学校のは猫かぶりだろ?」


……え、突然登場したこの人は誰ですか。誰か教えて。


え、なになになに。待って。なんで猫かぶりってばれてるの。


コイツ誰だよ。え、マジ誰。


「どちら様…?」


「うーん…まぁ俺先輩だしね。一ノ瀬 渉君と同じ高校なんだけど。」


「そうですか。」


まぁ猫かぶりばれてるなら普通に会話してもんだいないですよね。


いきなりの先輩登場には驚いたけど。


「ついでに告白したんだけど」


…ん?


「へぇ~誰にですか?」


「は?」


ん?


「いや、君にだけど。」



「何を告白したんです?記憶にないんですけど。」


「天然…?いや、でもそうだとしたら君は天然記念物だ。」


「はぁ、そうですか。」

よくわからないけど関わらない方がいいかな。


「いや、愛の告白をしたんだけど。」


「やだなー。私そんなことされたことないですから。」


「君、天然記念物決定!」