男嫌いな演技上手

とりあえず、近くの公園まできて、ベンチに座った。


「私、あんたに結構質問あるんだけど」


「俺もだけど。答えてやるよ。」


あれ?交換条件とか言うのかと思ったけど…あんまり気にしていないみたい。


ちょっとキョトンとしてしまった。


「まず、今日現れた理由。」


「美樹菜に会いに来た」


「なんで。」


「話したくなった」


「なんで。」


「神谷がきた。怒られた。」


「ふーん…はぁ?!ななな、なんでか、神谷が?!は?」


神谷?殴り込みに行ってたの?!


「ま、まぁ、いいわ。次。なんで水城に近づいたの?」



「美樹菜の近くにいたから」


「なんで私の近くにいる人が必要だったの?私を苦しめたかったの?」


まるで尋問のように質問と答えがやり取りされる。


「……その」


いきなり歯切れの悪く、ばつが悪そうな顔をし、ちょっと頬はあかくなっている。


「どうなのよ」


「美樹菜に……少しでも会いたかったから」



……は?



いや、いまの話から全くちがくなったよね?



「ほんとのことでいいわ。怒らないから。……多分今は。」


「いや、ほんとに。美樹菜が…すきなんだ」


は?


「散々私に悪口とかいって叩いてたのに?ふざけてる?」


「ふざけてない!!でもむきになってた。照れ隠しもあった…ごめん」


「だってさっきも!しかもあんた彼女いたわよね?!この前はラブラブしてたし!」


「もう別れたし…しかもあれ美樹菜の気を誘いたかっただけだし…」


めちゃめちゃ赤くなりながら言う。


……本気なんだ


「ねぇ、また私が振ったら水城に仕返ししない?」



「しねぇよ…本当に悪かった…悪口も…紗恵のことも…この前はお前のせいだとか言ったりもしたし。美樹菜は悪くないから…俺が悪いから。」


「神谷にどやされたから気づいたの?やるわね、神谷」


「あぁ、ほんとにごめん…紗恵のことは謝っても許せないと思う。でも、ごめん」


「私、雅英とは付き合えないよ」


「あぁ」


「水城にも、紗恵にも悪いし」


「あぁ」


「好きな人いるし」


「あぁ…え?お前、好きな人いるの?!じゃあ俺元々無理だったの?!あ…でもまず許してもらえないよな…」


「ねぇ、あんた丸まりすぎ。焦るよ。こっちは。」


いきなり正直になったからどうしていいかわかんないし。


「私にしたことについてはもういいや。神谷?が殴りにいってくれたし。紗恵は……私はしらない。許せないよ?でも、紗恵はそんなの望まないから。」


「……え?」


紗恵は…いいこだよ。


「だからさ、今まであんたいろんな人に不快な思いさせてるんだから一人一人謝りにいってよ。そしたら許してあげる!」