階段をかけ下がる。下がる。下がる。



「さえっ!」


そこには雅英がいた。


「雅英…あんたのせいで。沙恵は…追い詰められて…いや、あんたと私のせいで…」


「み……きな…雅くんを責めないで…美樹菜も雅くんも悪くない。私が弱かっただけだよ」


「さえ!」


「ごめんね…もう、だめだ…美樹菜…だ、……い……す…き……」


「さえ…?沙恵っ!沙恵!」









‘先に行くね、ごめんね。美樹菜、大好き’




先にいってしまった。沙恵。