館‐yakata‐


メグ:「扉が開かないじゃーん!」







翌朝、ユキの隣りには、一緒に寝たはずのメグの姿がなかった。


ユキ:「……メグ?」


ユキは寝ぼけ眼で館中メグを探した。
アイコも起きて来て、メグがいないことを知り、探し始めた。




アイコ:「いないねぇ…」



ケン:「ふわぁ~!」


ケンが大きなあくびをしながら起きて来た。


アイコ:「ケン、メグがいないんだって。見なかった?」

ケン:「メグ?見ないよ。…トイレじゃねぇ?」

ユキ:「いなかった…。ゆうべ一緒に寝たんだけど…」

ケン:「…館がメグを排除した…とか?」

ユキ:「えっ!?」

ケン:「恋人がいるのに入って来るなんて、館の気に障ったんだよ」

アイコ:「ありえるね!」

ユキ:「あ~…、いいな…メグ」



メグが抜けて、館には5人。

そして1週間、新入りは誰も来なかった。

5人に恋愛感情は生まれず、…特に女性陣はぼやいていた。



カノコ:「男が1人しかいないのに恋人探しもあったもんじゃないわね!」