館‐yakata‐


ケン:「俺、俺。で、次がアイコだよな。そしてカノコが昨日入って…」

ユカリ:「カノコ…さん?」

メグ:「あ、今ここに居ないけど、もう1人カノコっていうお姉さん系がいるんだよ」

ユカリ:「そうなんですか。…女性ばかりですね」

アイコ:「ね。こんなんじゃ恋人なんか出来っこないし、いつまでも館に閉じ込められたまんまだよ」

メグ:「ていうか、あたし彼氏いたのに…」

ユカリ:「まぁ!じゃあどうなさるんですか!?」

メグ:「どうなさる…あたしユカリより年下だし、敬語じゃなくてよくない?」

ユカリ:「…そうですね。でも私、誰にでもいつもこんなしゃべり方なんで…」

メグ:「まぁいいや。あれ、ユキ食欲ないの?」

ユキ:「だってぇ…」


ユキはまた泣き出しそうだった。


ケン:「おまえら…、きっと親が心配してるだろうな」

メグ:「ユキはね。あたしんちは放ったらかしだから、あたしが帰らなくても気にもしないよ」

ケン:「…そうなのか?」

メグ:「そうそう。親より彼氏が心配するかもなー」

ケン:「…おまえ帰れよ」