館‐yakata‐


カノコ:「…まぁ地震かもしれないし、テレビつけてみるわ。速報出るかも」


カノコがそう言い、みんな一斉にテレビの前に座った。


しかし、待てど待てど地震速報など出ない。



ケン:「…出ないな」

アイコ:「ね。やっぱりそうなんだよ」

皆:「…………」



しばらく沈黙が続いたが、アイコが口を開いた。



アイコ:「お腹空かない?私なんか作ってくる!」


アイコはキッチンに向かった。



カノコ:「はぁ…。あの子はのんびりしてていいわね。まぁ無職だったなら居なくても誰も困らないものね。気楽でいいわ」

ケン:「そういうこと言うなよ。俺手伝ってくる」


カノコ:「…何よ、いい子ぶっちゃって」


カノコの顔はとても険しくなっていた。そして、


カノコ:「私もう寝るわ。ご飯要らないって言っといてね」


そう言い、カノコは部屋に閉じこもった。




メグ:「そうだ!ケータイで助けを呼べばいいんじゃん!」

ユキ:「そうだよ!ははっ、なんで早く思い付かなかったんだろ」