館‐yakata‐


アイコ:「私も何か飲もっかな…、いい?」

カノコ:「ご勝手に」

アイコ:「カノコ何飲んでんの?おいし?」

カノコ:「おいしいわよ。アイコも飲んでごらん」


カノコは同じものをアイコのグラスに注いだ。


アイコ:「いただきまーす。………ゲホッゲホッ」


アルコールが強すぎて、アイコはむせてしまった。


アイコ:「これ…、おいしい!?」

カノコ:「ふふ、まだ子供なのよ、アイコは」

アイコ:「ぶぅー、くやしい…」

カノコ:「ふふふ…」



カノコは酔っていたのか、笑いながら涙を零していた。

アイコはただ見ていた。




カノコ:「私ねぇ、子供がいるの。3歳の」

アイコ:「ブッ…、うそっ!?」


カノコの突然の告白にアイコは驚いて、口に入れてた水を噴き出した。


カノコ:「汚いっ!そんなに驚かなくてもいいじゃない。私もう30だし、いてもおかしくないでしょ」

アイコ:「だって…、じゃ今子供ひとりでいるの?あ、旦那さんがみてくれて…あれ?ここは恋人探しの館だよな。まさか不倫希望!?」