私は時間をかけない程度におめかしをしてはる兄が待つ車へ向かった。
「はる兄、お待たせ!」
はる兄の車ははる兄にお似合いなスカイブルー。
車内はとてもシンプルで大人って感じ。
「じゃあ、行こか。」
慣れた手つきでハンドルを握るすがたがかっこよすぎて、つい見とれてしまった。
「ん?俺顔変か?」
あまりにも凝視しすぎてはる兄がわたしに声をかけた。
変な訳ないじゃん!
かっこよくてみとれてました。
なんて言えないけど‥
「変じゃないよ!」
「そっか、それは良かった。着くまで寝てても良いぞ。」
ずっと待ち続けてたはる兄にやっと会えて2人きりになれた。
寝るのはもったいないけど緊張してしゃべれなくなってしまった私はそのまま大人しく眠りについた。

