まだ小学生になったばかりの私はる兄の温もりと歩く度に少し体が揺れるのが心地よくて‥ 「恵人。起きろ。」 いつのまにかまた寝てしまっていた。 「ん‥はる兄」 少し寝ぼけてる私。 「空見てごらん。」 眠い目をこすりながら空を見上げる。 「わぁー。すごい‥はる兄!星、綺麗だよ!」 眠気は一気に覚め私は無数に星が散りばめられた空に向かって指さした。 「すごいだろ?」 そう言いながらはる兄ははしゃぐ私をおろすと芝生に大の字になって寝っ転がった。