目立たない私が(仮)





 悔しくて、俯く。


 「ぇ・・・・もしかして、図星・・?

  わ、わりぃ。」

 「・・・・・・・・・・・・・・。」



 フイッと顔を背けて、

 私が選んだ、


 今の若者は好まないであろうメガネをレジへ差し出した。




 そのときだった。



 ニュイッと伸びてきた腕。

 


 「・・・・・・・・・・・奢ってもらうつもり、ないんですが。

  返します。」

 「チッ・・・可愛くねーなー。

  甘えてろよ」

 「なんでボス金に甘えなきゃいけないんですか。」

 「・・・・・なぁ、そのボス金ってなんなわけ?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・。」




 またやっちゃった。


 ボス金のせぃだぞ。