───ゆりあside───
キーンコーン…
予鈴がなった。
「あ…、授業終わったんだ…。」
教室戻らないとな…。
ガラッ
いきなり、保健室のドアが開いた。
「…だれ?」
恐る恐る見ると…
「ゆーりあっ!」
奈美だった。
一瞬、武斗かと思ってしまった自分がいる。
「あ…!奈美。ありがとう。来てくれてっ!」
「どういたしまして!もう大丈夫?」
少しは楽になったし…
「うん!大丈夫だよ!」
「そっか。よかったっ!」
奈美は心配してくれていたみたいだった。
「じゃあ、教室戻ろっ!」
と、奈美が意味深な笑みを浮かべてそう言った…。
「……?」

